お金を増やすための手段として投資は有効です。さっちゃんのように「これから始めてみたい」「興味がある」という方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は投資にチャレンジするその第一歩として、そもそも投資にはどういう種類があるのかについて、基本を解説する記事をお届けします。
今回の記事を参考に自分にはどういう投資方法が向いているか、その判断材料の1つとしていただければと思います。
10種類の投資法のうち、初心者が取り組みやすい運用方法を紹介するよ!
目次
投資の種類
投資の本質は「お金に働いてもらう」ことです。
お金を貯めてただ持っておくだけでは増えていきません。様々な投資にお金を出していくことで、お金は増えて(減っていくこともある)いきます!
そんな投資ですが、ざっと種類あげると次のようなものがあります。
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
- 投資信託
- 外貨預金
- 株式投資
- 債権投資
- 自己投資
- FX
- 商品先物(CX)
- 金
- 不動産投資
各商品のリスクとリターンの関係性
投資というものにはリターン(収益性)とともにリスク(危険)がつきものです。そこでまずは投資を行ううえで重要な「リターン」と「リスク」のレベル感を押さえておきましょう。
まずはこちらの図をご覧ください。

両極端な例で説明します。
- リターン低・リスク低→預金・貯金
現在の普通預金の利率は0.001%ほどでまったくリターンは望めませんが、基本的に元本は保証されるためリスクはほぼありません。といった理由で左下部分に位置しています。 - リターン大・リスク大→商品先物取引
商品先物取引は限られた期間内に価格の変動を予想する投資です。リターンも大きいですが、損失(危険性)の可能性も非常に大きいですといった理由で右上に位置しています。
以上の観点から考えると、初心者が積極的に取り組むべき領域はリターンとリスクのバランスがとりやすい次の6つの投資といえます。
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
- 投資信託
- 外貨預金
- 株式投資
- 債権投資
- 自己投資
- FX
- 商品先物(CX)
- 金
- 不動産投資
それではさっそく、6つの投資について概要を解説します。
①個人型確定拠出年金(iDeCo)(長期向き)

概要
iDeCoとは私的年金の積み立て制度のことです。しかもただお金を積み立てるだけではなく、積み立てたお金の運用方法も自分で決めることができます。(iDecoの運用は投資信託やETF、債権、定期預金等の中から、自分のリスク許容度に応じて自由に選択することができるのです。)
そしてiDeCoには投資としての側面の他に節税としての側面があり、それがiDeCoの最大のメリットです。
・デメリット
メリット |
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デメリット |
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取引方法
iDeCoを始める場合は証券会社などの金融機関を通じて申し込みを行いますが、作成する書類は現在の働き方(会社員or公務員or自営業)によって異なります。
申し込んでから積立が開始されるまで、1か月から2か月程度の時間がかかります。
②投資信託(中期・長期向き)

概要
投資信託とは小口のお金を多くの人から集め、資金運用のプロ(ファンドマネージャー)が株式や債券で投資・運用する商品のことです。
投資家自身が資金の運用を考える必要はありませんが、それだけに商品選びが重要です。なぜなら商品によって運用方法が大きく異なるからです。
商品選びには次の3つ(地域・投資対象、運用方法)の視点があります。
- 地域
・日本
・先進国(欧米)
・新興国(BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国) - 投資対象
・株式
・債権
・不動産(リート)
・コモディティ - 運用方法
・インデックス型
・アクティブ型
例えば「ニッセイ日経255インデックスファンド」という商品であれば、日本の日経平均株価に連動したインデックス型の投資信託となります。
また、「eMAXIS 全世界株式インデックス 」という商品であれば、この商品一つで全世界の対象に投資を行うことができます。
このようにある程度商品名を見れば、どういった投資内容か分かるようになっています。
投資信託の選び方について、こちらの記事で詳しく解説しています。

メリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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取引方法
投資信託は証券会社、銀行、郵便局で購入することができます
③外貨預金(中期・長期向き)

概要
外貨預金とは日本円ではなく外国の通貨で預金すること。この投資方法のポイントは金利の高さと為替の動向にあり、短期よりも長期的な運用が向いています。
メリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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取引方法
各銀行で外貨預金口座を開設し入金するだけです。
④株式投資(短期・中期・長期向き)

概要
株式投資とは、企業が発行している株式を購入することで、その値上がり益や配当などで収入を得る投資方法です。
株式投資で利益を得る方法は大きくわけて次の3種類です。
種類 | 特徴 |
売買で儲ける | 安いところで買って高いところで売る投資法です。言うは易しですが相場を読む力が必要なので実践するのが難しい。 売買を行う頻度や考え方によって「長期投資」「スイングトレード」「デイトレード」など様々な投資スタイルがあります。このような株を売買して利益をあげる方法を「キャピタルゲイン」とよびます。 |
配当金 | 業績に応じて企業が収益を株主に分配することを配当金といいます。配当をどの程度受けられるかは次の指標で把握することができます。
このような企業の株を一定期間持ち続け、配当金で利益をあげる方法を「インカムゲイン」とよびます。 |
株主優待 | 企業が自社の株式を保有している株主に対して、自社の製品やサービスをお礼として贈ることを株主優待といいます。銘柄を選ぶ際この株主優待目当てで購入することも多い。
こちらも「インカムゲイン」のひとつです。 |
メリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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取引方法
証券会社に口座を開設する必要があります。最近では実店舗のないネット証券が主流ですので、開設から株式の売買までネット上で完結します。
⑤債権投資(中期・長期向き)

概要
債券投資とは、国や地方自治体、企業などが、投資家からまとまった資金を調達するために発行する証書に投資することです。
債権には次の種類があります。
債権 | 発行体 |
国債 | 国 |
地方債 | 地方公共団体 |
政府保証債 | 政府 |
社債 | 一般企業 |
外国債 | 外国政府・国際機関・外国法人 |
債券には「償還期間(満期期日)」と「年金利(クーポン)」が設定されています。
つまり、あらかじめ利回りと満期が決まっていて、満期が到来すると利息と投資元本を受け取ることができるという仕組みです。
メリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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取引方法
債権は各金融機関で購入することができます。
- 国債 …証券会社・銀行・郵便局
- 社債・外国債権等…証券会社
⑥自己投資(長期向き)

投資の中でも自己投資は是非取り入れていきたいものです。
自分のために使うお金はすべて自己投資といえなくともないですが、投資というからにはリターンを求めていきたい。
つまり、リターンを得るために自分に掛けるお金が自己投資といえるのです。
資産運用と自己投資は非常に相性がいい。
下記の記事ではお金を貯めるための取組として、本業、転職、副業、投資と様々な方法を提案していますが、どれを行うにしても知識やスキル、環境が必要です。

知識やスキルを得るためには、本を読んだり資格を取得したり、講座を受講したりと様々な手法がありますが、これらを惜しんでしまうと結局新たな取組につながらず、現状維持で終わってしまうということになりかねません。
つまり自己投資は、すべての行動につながるエンジンのような存在です。
まとめ
10種類の投資方法の中から、初心者がまずは取り組みたい6種類について概要を解説しました。
それぞれ特徴が異なりますが、大事なポイントは
- 1つの投資方法にこだわらない
- 一度に大量の資金を投入しない
ということです。
これはリスクを分散していくという考え方にそったもので、例えば株式と債券は逆の値動きがしやすいため、両方に投資を行っていればどちらかの価値があがっていく、というリスク対策をとることができます。
各投資の詳細は今後別時期で解説していきます。