
今回はその深堀記事です。
大手キャリアでスマホを使用している我が家で、実際に見直しにより料金を下げた流れをご紹介します。
現在大手キャリアを使用中でしばらくプラン変更していない方はほぼ確実に料金を下げることができますので、是非参考にしてみてください。
目次
料金が下がる理由
大手キャリア各社で見直しが進行中
2019年は法改正(改正電気通信事業法)の影響もあり、ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアで携帯電話プランの見直しが大々的に行われました。
見直しの主な理由は「分離プラン」が導入されることに伴うものです。
「分離プラン」とは、これまでスマホ端末代金と使用料等が込みの料金体系になっていたものを、「端末」と「使用料」を分離させた料金体系と差します。
格安SIMの台頭に対抗!?
最近ではスマホの料金を下げようとする人の選択肢は、格安SIM(格安スマホ)に集まっているといってよいと思います。
格安SIMとは大手キャリアと比べて安い料金で利用できるスマホのことです。取り扱っているのはMVNO(Mobile Virtual Network Operator)とよばれる事業者で、ドコモなどから通信回線を借り受けて運営しています。
大手キャリアの料金プランは台頭する格安SIM勢への対抗心も当然ながらあるでしょう。こういった競争原理につながる動きこそ法改正の狙いですね。
ただ、多くの場合は料金を大幅に下げることができますが、何らかの理由で大手キャリアを使い続けたいという方もいます。
主に以下の理由が考えられます。
- 大手キャリアと比べて通信速度が遅い
- キャリアのメールアドレスを使い続けたい
- 大手キャリアと比べて通話料が高め
- 乗り換え手続きがめんどくさい
- 解約の違約金がかかる
上記は必ずしもデメリットと言い切れないものもありますが、大手キャリアを使用し続ける理由にはなっています。
こういった方は料金プランの見直しを行うことで、料金を下げることが出来ると思います。
料金見直しの実例

それでは、実際の我が家(スノー家)のプラン見直し例をご照会します。我が家はauですが、ドコモ、ソフトバンクの方も参考になると思います。
契約前の料金プラン
こちらがある月の夫婦二人分の契約プランと月額料金。
夫(私)
内訳 | 金額(円) |
auピタット(スーパーカケホ/V) | 2,980 |
auピタット(データ/V) | 4,700 |
LTE NET | 300 |
電話きほんパック | 300 |
デザリングオプション | 500 |
通話料 | 200 |
SNS送信料 | 9 |
auスマートバリュー | △1,000 |
2年契約+家族割 | △1,500 |
auピタット(スーパーカケホ/V)割引 | △40 |
au→自宅割 | △160 |
ユニバーサルサービス料 | 3 |
消費税 | 629 |
合計 | 6,921 |
妻
内訳 | 金額(円) |
スーパーカケホ | 3,200 |
データ定額3 | 4,200 |
LTE NET | 300 |
電話きほんパック | 300 |
通話料 | 1,620 |
SNS送信料 | 9 |
auスマートバリュー | △934 |
2年契約+家族割 | △1,500 |
スーパーカケホ割引 | △1,080 |
au→自宅割 | △440 |
2年契約+家族割/通話料 | △100 |
各種ダイアルサービス通話料 | 80 |
ユニバーサルサービス料 | 3 |
消費税 | 565 |
合計 | 6,223 |
契約後の料金プラン
そしてこちらが見直し後の契約プランと月額料金。
夫(私)
内訳 | 金額(円) |
新auピタットプランN | 1,150 |
新auピタットプランN(データ) | 3,200 |
LTE NET | 300 |
電話きほんパック | 300 |
通話料 | 220 |
家族割プラス/auスマートバリュー | △1,000 |
2年契約+家族割 | △170 |
ユニバーサルサービス料 | 2 |
消費税 | 400 |
合計 | 4,402 |
妻
内訳 | 金額(円) |
新auピタットプランN+通話定額ライト | 1,850 |
新auピタットプランN(データ) | 3,200 |
LTE NET | 300 |
電話きほんパック | 300 |
通話料 | 1,020 |
家族割プラス/auスマートバリュー | △1,000 |
2年契約+家族割 | △170 |
2年契約+家族割/通話料 | △340 |
基本使用料割引 | △200 |
通話定額ライト割引 | △540 |
au→自宅割 | △140 |
ユニバーサルサービス料 | 2 |
消費税 | 428 |
合計 | 4,710 |
分かりやすく比較

金額の増減を分かりやすく比較します。
内訳 | 見直し前 | 見直し後 | 差額 |
通話プラン | 6,180 | 3,000 | △3,180 |
データプラン | 8,900 | 6,400 | △2,500 |
その他 | 1,700 | 1,200 | △500 |
通話料 | 1,838 | 1,240 | △598 |
割引額 | △6,754 | △3,560 | 3,194 |
消費税等 | 1,280 | 832 | △448 |
合計 | 13,144 | 9,112 | 4,032 |
今回の例ではひと月あたり4,000円程度の削減を図ることができました。
- 【夫】
・通話はあまり使わないので5分間話放題(スーパーカケホ)のプランを外す
・デザリングオプションは有料(500円)から無料に - 【妻】
・特に条件の変更はなし(通話料は月によって変動)
プラン変更の手続方法

実際の削減事例をご覧いただいたところで、今度はみなさんが同じように見直しを行う場合の手順について解説します。
手順は次のような感じです。
- 自分の契約内容をネット上で確認
- 契約プランの変更を行う
・WEBサイト
・電話
・ショップ
①自分の契約内容をネット上で確認
最近は毎月の請求案内が紙の郵便物ではなくネット上での確認になっているため、請求内容を確認していない人も多いのではないでしょうか。
そういった方はいい機会ですから、是非自分の契約内容、請求金額を確認してみましょう。
三大キャリアは次のサイトで確認することができます。
- 【docomo】 My docomo
- 【au】 My au
- 【softbank】 My softbank
auの画面を例に説明します。

この画面では過去半年間の月額料金を確認することができます。料金の推移もみてみましょう。
そして大事なのは内訳をみることです。オレンジ色のボタンをクリックしましょう。

この画面では契約中のプラン、金額を確認することができます。加えてオプション等で使用していないものがないかも確認しておきましょう。
あと一つ大事なのはデータ使用量を把握しておくことです。

auの新しいプラン「新ピタットプランN」は使用量に応じて3段階に料金が切り替わります。自然体の自分が普段どのくらい使用しているか把握しておきましょう。
② 契約プランの変更を行う
契約プランの変更はWEBサイト、電話、ショップいずれでも行うことができます。

契約内容を自分で調べて、どれに変更すれば一番お得かを分かっているのであればWEBでの手続きが一番早いです。(ショップ→場所まで移動 電話→待ち時間あり)
ただ個人的におすすめなのは、電話またはショップです。
なぜかというと、シンプルなプラン構成になったとはいえ、やはりどれが一番いいプランかという判断がなかなか難しいからです。
電話、またはショップで「プランの相談」という前提で話を持っていけば、使用状況などを質問してくれ、それに応じた最適のプランを提案してもらえるのです。
私は電話で行いましたが、結局はこれが一番手間のかからない方法ではないかなと思います。時間も30分程度で済みますから。
まとめ (数千円ではあるが大きい生み出し)
今回はプラン変更により、毎月の固定費から4,000円程度を削減した事例をご紹介しましたが、この金額は多いと思いましたか、少ないと思いましたか?
少ないと思われた方…もし「たった数千円のために手間をかけるの面倒だからまぁいいっか」と思われたようであれば、是非そのマインドを変えていくことをおススメします!
冒頭でも話したように、固定費は一度見直しを行えば、長期間に渡り削減効果はあるのです。単月でみれば数千円でも、1年では数万、3年もすれば十万単位です。
また見直し対象は携帯料金だけではありません。
様々な固定を同じように見直していけば、それぞれは小さくても最終的には大きな生み出しとなり、資産形成に大きな力となります。
是非、そういったマインドをもちつつ、楽しみながら取り組みましょう!