生活費を減らして貯蓄や投資に資金を回す…これを実現するにはまず何にお金を使ったか把握することが大事と以前の記事でお伝えしました。

お金の流れを把握するのが家計簿の役目ですが、一方で家計簿は続かないという問題点もあります。
その問題点を解決する一つの手段が、スマホアプリを使って作業負担をグッと下げる方法です。
今回は数多くある家計簿アプリの選び方を中心に解説しますので、是非参考にしてみてください。
目次
家計簿が続かない理由

家計簿が続かない理由は、シンプルに”作業が大変”だからです。
家計簿にも様々なつけ方があります。
- 自作したノートに手書きで記入する
- 市販の家計簿ノートに手書きで記入する
- EXCEL等でシートを作成し入力する
- PCの家計簿ソフトで入力する
- レシートを種類ごとに分類し封筒に合計を記入する
手法はどうあれ、お金の流れ(収支)がある程度分かれば何でもいいのです。
でもどうでしょう?上に書いた方法でずっと続けていける自信ありますか?
まず①②の方法ではレシート等をもとに書き写すのが大変ですし集計作業も手間ですよね。
③④も家計簿だけのためにPCを起動して作業を始めるのが、毎日だと意外と億劫だったりします。
つまり、いくら家計簿の意義を理解しやる気になっても、日々の作業負荷が高いとくじけてしまうのです。
そこでスマホアプリです。
スマホの家計簿アプリはサッと開いてサッと記録できるタイプが基本で、集計や分析も同時に行ってくれるなど、作業負荷を徹底的に省いてくれるのです。
少なくとも、くじける率を下げてくれると思います。
家計簿アプリの選び方

しかしここでもう一つ問題があります。
そうなのです。さっちゃんが言うように2020年現在、家計簿アプリの種類が多すぎるのです。どれを選べばいいのか迷っている時間もまたもったいないですね。
そんな家計簿アプリですが、実は大きく2つのタイプに分類できます。そのタイプとはこちらです↓。
- シンプルタイプ
”お金の流れを記録する”という家計簿本来の目的のみに特化することで、シンプルで取っつきやすい操作性が特徴のアプリ。 - 一元管理タイプ
銀行口座の残高やクレジットカードの引き落とし予定額、株式や投資信託の現在高に各種ポイント数まで…家計で管理すべきお金をトータルで管理してくれるアプリ。
どちらがベストというわけではなく、特徴を押さえたうえで用途に応じて選ぶのがよいと思います。
アプリの選び方について、次の項目を参考にしてみてください。
【選び方①】あまり迷いたくない人
選び方の一つ目は、あれこれ悩みたくない人に向けての提案です。ここに該当する方は次の2点で選んでみてください。
- 「シンプル」or「一元管理」どちらのタイプにするか
- ①の中から見た目や雰囲気が気に入ったもの
① 「シンプル」or「一元管理」どちらのタイプにするか
それぞれのタイプは先ほど説明したとおりですが、自分がどこまでの機能が必要をまず考えます。
インターネットバンキングやネット証券、クレジットカードなど多くの金融機関を利用している方であれば、その口座を連携しておくことで、お金の流れを容易に把握することができます。これは想像以上に便利です。最近ではこちらのタイプの利用者数が多いようです。
一方で、アプリと連携するためには、口座やクレジットカードのID、パスワードを登録する必要があるため、万が一不正アクセス等があった場合は個人情報が盗まれるリスクがあります。もちろん、アプリ側も暗号化技術や厳格なセキュリティシステムを導入することでそういったことがない体制を敷いていますが、あくまで可能性として考えておく必要はあるでしょう。
対して、シンプルタイプは余計な機能を省き、お金の入りと出のみをシンプルに入力しやすい形に特化したものです。「あまり高機能でも扱いきれない」「出来る範囲でムリなく続けたい」という思いをお持ちの方にはピッタリなアプリです。
② ①の中から見た目や雰囲気が気に入ったもの
どちらかのタイプが決まったら、アイコンや実際インストールして開いてみたときの雰囲気や操作感を直観で判断してみましょう。
え、それだけで選んでいいの?と思うかもしれませんが、長く続けるものですから、見た目って大事です。それにどのアプリも必要な機能にそう大きな差はないため、直観で選ぶくらいでちょうどいいと思います。
それぞれどういったアプリがあるかは、この記事の後半でご照会します。
【選ぶ方②】もう少し吟味して決めたい人
タイプと見た目も大事ですが、とはいえもう少し特徴を吟味して決めたい人は次の3点から選んでみてください。
- 「シンプル」or「一元管理」どちらのタイプにするか
- ①の中で気になる特徴はあるか
- ②の中から見た目や雰囲気が気に入ったもの
【選び方①】に各アプリの特徴を加味して判断したものです。
必要な機能に大きな差はないとはいえ、細かい点をみていけばアプリごとの特色はあります。特に気になる特徴があればそちらを選択しましょう。
それぞれどういったアプリがあるかは、この記事の後半でご照会します。
アプリ紹介

ここからタイプ別にアプリを紹介しますので、【選び方①】及び【選び方②】の参考にしてください。
シンプルタイプ
Monelyze(マネライズ)
- 2~3アクションで入力が完了するシンプル性
- グラフ表示などで全体の把握が可能
- バックアップはicloudを無料で利用可
シンプル家計簿
- とにかくシンプルな操作感
- 豊富なカラーバリエーション
- パスコードロック(TouchID & FaceID対応)
すぐ家計簿
- 最小限のステップで入力できる
- データ共有機能で複数端末で共有可
- 自動バックアップ機能
おカネレコ
- とにかく手入力がシンプルで簡単
- グラフやカレンダーで全体を把握可能
- レシート読み取り機能あり(有料オプション)
レシーピ!
- 無料でレシート読み取り機能を使用できる
- ャラクターや画面構成がポップでかわいい
- 読み取ったレシートの食材から料理の提案など便利機能あり
一元管理タイプ
Zaim(ザイム)
- 金融機関の連携先が多い
- レシート読み取り機能が無料
- データをEvernoteにバックアップ可能
- PC版もあるがアプリ版と連携していない
マネーフォワードME
- 金融機関の連携先は多い(無料版では10か所まで)
- グラフなどのレポート分析機能が充実
- アプリ版とPC版が連携可能
Moneytree(マネーツリー)
- 無料なのに広告表示がない
- 画面構成がシンプルで分かりやすい
- アプリのロック解除はFaceIDに対応
- アプリ版とPC版が連携可能
Dr.wallet(ドクターウォレット)
- 撮影したレシートをオペレーターが入力してくれる機能あり
有料オプションだが高精度で記録可能 - アプリ版とPC版で連携可能
LINE家計簿
- LINEと連携して使えるため日常の中に浸透させやすい
- 予算を設定して使用額の管理をすることができる
- 金融機関の連携先はまだ少ない
まとめ (結局どれを選ぶ?)
数多くある家計簿アプリの選び方のポイントを説明してきましたが、ピンときたアプリはありましたでしょうか。
参考までに筆者は、Moneytreeで全ての口座やクレジットカードを連携させることで大まかな資産の残高を把握し、品目別の支出はレシーピ!で管理しています。こんな組み合わせの使い方もアリですよ。
本文でも触れたように、どのアプリも家計簿としての基本性能は満たしているため、失敗することはないといえます。選ぶ際のポイントを参考に始めてみてください。
それより大事なのは続けることです。
家計簿は自分の家計の現状を把握することでよりムダのない家計を実現、その先には資産を増やしていくことを目指す…是非そんな意識でいきたいですね!